たちばなです。

case 171で書きました、茨城県の40代女性、T子さんと再度お目にかかりました。今度は「元旦那さん」をご同伴頂き、池袋駅近くの喫茶店で。これに至った経緯につきましては・・・・case 171をお読み下さい。


T子さんが、多重債務を負うに至った、大半の原因は、元旦那さんの事業不振によるもの。

元旦那さんは、建築関連の会社を営んでいました。事業不振ぶりは・・・・かなり深刻でした。


T子さんが現在住んでいる元旦那さん名義の自宅を担保に数千万円。土地を担保に数千万円。その他、神輿保証協会付の融資で約一千万円。個人で4社からクレジットの借金で数百万円。また税金の滞納が、数百万円。そのいずれの返済や支払も一年以上滞っています。


T子さんは、

「子供の為にも破産したくないし、たちばなさんの話をきけばなおさらしたくない。」との事。

元旦那さんは、現在の状況に至ってしまった当事者として、忸怩たる思いを抱えながらも、自責の念で押し黙っていました。


元旦那さんの事業は、借金返済をせず、税金の支払もしない状況であっても尚、赤字。要は売り上げと仕入れがあっていない。採算度外視で事業を続けていた・・・・という事。


「よくこの状態で今日まで仕事を続けてこられましたねぇ…・ある意味これはスゴイ事です・・・。」と申し上げると、堰を切ったように、T子さんから、そこに至る経緯に関して説明がありました。


T子さんは、離婚前には元旦那さんの事業に関して会計を担当していましたが、その時から採算度外視の元旦那さんの仕事のスタイルに警鐘を鳴らし続けていたんだそうです。ところが、元旦那さんは職人気質という事もあり、「超」がつくどんぶり勘定。それについていけなくなり離婚、という手段を取らざるを得なかった、という事。



「頑張っていれば、数字は後からついてくる・・・・」

残念ながら、現在の社会状況下で、元旦那さんの業種でそれを望むのを無謀、と言わざるを得ません。

きっと頑張ったのでしょうが、数字がついてこないからこのような状況になってしまった。

キツイ言い方をすれば、放漫経営だった、という事でしょう。



こういう状況下であっても、技術的に我々は、この会社やT子さんの負っている負債に関して破産させない為の救済が出来ますが、ここに問題が一つ。


そもそも、負債と税金に関する支払や返済を一切していないのですから、我々のコンサルテーションで、新たに生まれるフローは発生しません。いくらかでも支払いや返済をしていれば、それを減額させて、そこに発生した余剰の一部を報酬として得る事が出来るのですが、このcaseでは、我々のコンサルテーションを受ける事で、新たな収益を生まないばかりか、この元ご夫婦には、新たな支払先が生まれてしまいます。

我々もビジネスである以上、我々へのお支払が止まれば、コンサルテーションも止まってしまいます。



この元夫婦に、我々がもたらす事の出来るメリットは・・・・・「督促や請求が来た時の安心」。いわば安心料として、我々に幾らかのお金を支払うという事。ここに普遍的な値段をつける事は出来ません。

我々が今後頂く、コンサル料を提示し、そのプライスがこのお二人にとって「安心料」として受け入れられるか、という判断を、お二人にして頂きました。このお二人はそれを受け入れました。



このお二人は、これまでに負った負債で設定されている担保物件を全て手放すことを許容しています。

会計法に基づき、「担保物件を手放せば、全ての人間が無借金になれる!」と言っている我々にとって、ここまでの出血を覚悟されているお二人は、むしろ救済しやすい、という事です。


借金の”カタ”を債権者にあけ渡す事を許容しているのですから、これを”踏み倒し”とは言いません。

また、信用保証協会付き融資に関しては、代位弁済スキームの構造上、十分に優先順位を考えられる状況にある。収入状況が落ち着いてから返済を考えても何ら問題ない。更には、無担保の信用貸しについては、「こんなものは担保も取らずに貸す側が悪い」という事。



我々の仕事に関して、周辺の良いとか悪いとか言う評価は、重要ではありません。

国内法はそれが出来るように出来ている。国内法でそれが認められているから、我々はその法律の範囲内で出来る救済をさせて頂く。という事です。


ワタシから、元旦那さんに申し上げました。


「我々がコンサルテーションを実行しようと、しなかろうと、アナタがこれまで以上に仕事に関する習慣や考えを変え、粉骨砕身して頂く事は変わりません。お二人の感情まではわかりませんが、借金問題が原因で離婚したんですから、なんとか事業を盛り上げて、少しでもT子さんやお子さんたちに報いて下さいよ。我々はその為のサポートはさせて頂きますから。」


とりあえず、面談を一度終え、近々にご連絡をさせて頂く旨をお伝えし、お帰りになりました。

なかなか、心情的に重々しい気分にさせられた案件でした。


元旦那さんの、「間違った職人気質」・・・・・治るかなぁ・・・・・。

ワタシは、意識啓発やコーチングのノウハウはありませんから、ご本人の自助努力にお任せするしかありません。もし治せなかったら・・・・・彼には事業をたたんで頂くしかないですね。

お金を捨ててまで、事業を行う意味なんてないんですから。お勤めに出て頂いた方が、はるかに経済貢献度は上がります。元ご家族の為にもその方が良いに決まっています。








ワタシは、「やる!」と言ってやらない人が嫌いです。

自分でも「やる!」って言ったら必ずやる、って肝に命じます。

仕事上、いろんな方にお目にかかりますが、「やる!」って言ってやらない人が多い。


この元旦那さんが、そうでない人である事を望みながら・・・・・・

自己破産しちゃいけない! 自殺はもっとしちゃいけない!!




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