こんにちは。たちばなです。

現在の私の仕事には、二つの肩書があります。


①「資金繰り支援コンサルティング」(以下:①)

②「自己破産させない屋」(以下:②)


この二つ。


①は・・・・

現在、中期長期的に資金繰り展望を考慮できるが、今後厳しいマーケットが予想され、金融機関との付き合い方も含めて、会社存続や、会社の手持ち資金量を増やしながら、借入金比率を下げ、銀行依存型経営の打破を念頭に置く為にやっている仕事です。仕事の種類としては”前向き”。


②は・・・・

現在、借入金返済も税金の支払いもままならず、法律家のアドバイスを受けながら、債務整理を視野に入れつつ、何とか事業継続の糸口を繋ごうと考えている方や、会社の存続や仕事の継続を諦め、弁護士に自己破産含めた債務整理を進められている環境の方に、債務整理をさせず、自己破産させず・・・・・文字通り救済する仕事です。仕事の種類としては”後ろ向き”。



率直に申し上げて、ワタシが本当にやりたい仕事は、完全に「①」です。

でも、ご相談頂く案件の約8割は、②の系統のご依頼です。今週も週末に二件の面談依頼を頂いていますが、両方とも「②」の案件です。



ワタシの欲求など関係なく、ワタシの存在理由は「②」の方々の為にあると考えますし、②の方々を救済出来た時の喜びは本当に大きいです。

でも・・・・何度も言いますが、我々だってビジネス。後払いとは言え報酬は頂きます。返済額の圧縮によって出た「含み益」の中から、幾らかの手数料を頂いているのですが、①のクライアントからの方が、含み益を捻出しやすい関係から、どうしてもビジネスベースで考えると・・・・・①の方々の方が「お金になる」という事になります。

ただ、「やりがい」と言う観点から考えると、「②」をむしろ優先しなければならない、という事になります。


ワタシも日々、「ジレンマ」と戦っているという事ですね^^;。







さて・・・・・「case197」の文末で書きました。当方にメールにてお問い合わせ下さった方。

お電話番号が、「025・・・・・」。新潟県内の局番。

ご依頼はこうでした。

「たちばなさんのセミナーを聴講したいので、上京しようと思うから、スケジュールを聞かせて欲しい」

という事。


ワタシから、返信。

「わざわざ東京までお越し頂かなくても、週末と月曜日は新潟県内に滞在していますから、その時にお目にかかりますよ。交通費勿体ないですよ。」と。


そんなわけで、数日後に、ワタシの地元の自宅近くにあるファミリーレストランでお目にかかりました。

60代男性のRさんです。



「初めまして!たちばなはじめです。お問い合わせ有難うございます。」とご挨拶し、名刺交換をしたら・・・ワタシから思わず「ほぉ~・・・・」という声がでてしまいました^^;。





新潟県内では、結構有名とされる、とある食品関連会社の創業者で会長さんでした。

テレビやラジオでも、結構CMが流れている会社で、県内では20店舗近くのお店を出店中。ワタシから、

「こんな立派な会社さんが、ワタシの様な者にお問い合わせ下さり恐縮しております。わざわざワタシの地元までお出まし下さり、ありがとうございます。」と申し上げました。


Rさんがワタシにお問い合わせ下さったきっかけは・・・・・

「以前、ワタシの親族が、たちばなさんの講演を聴講していましてね。その親族から”絶対聴いておくべきだ!”って言われていたんですよ。ここ数か月で大きな設備投資をしたところで、バタバタしていたんですけど、それも一段落したので、お問い合わせしてみたんです。」との事。



飲食店含め、食品に関わるあらゆる事業や事業主が採算を合わせるために経営に運営に四苦八苦している事は、その種類の業界の会社からワタシへのお問い合わせの多さから理解はしています。

そんな中、Rさんの欲求は、

「今現在、資金繰りに困窮しているわけではないが、さりとて余裕がある、という状況でもない。いざという時の為に、親族から聴いたたちばなさんの講演の内容が、”救い”になるかも。」という事。






Rさんの会社の現在の資金繰り状況を伺いながら、我々の仕事の概略や、ワタシが元・多重債務者として、6億円の借金から乗り越えた経緯などを合わせながらご説明させて頂きました。セミナーで話した情報も勿論散りばめてね。



Rさんの会社は年間の売上が約10数億円。

これまでの16店舗のお店は、作るたびにそれを担保に入れ、また融資を受け・・・・という事を繰り返してきました。この度、本社と基幹店舗の改築により、少しばかりまとまった金額の追加融資を受け、現在はその返済が始まり、資金繰りに余裕が無い状態との事。借入金総額は、長期と短期合わせて約7億円。

今後の稼働率や僅かな売り上げの見込み違いなどが出来ると・・・・・銀行との付き合い方も変わるかも・・・・という心配の種がRさんにはあったそうです。

ご本人のお言葉を借りれば、「今回が最後の融資。今後は銀行は、今までの様な融資はしないだろう・・・」という事。



Rさんは、「キツイ」とおっしゃっていましたが、返済の延滞履歴は無く、リスケも未実行。

我々から見たら・・・・・かなりの優良企業です。リスケ未実行ですから、現在の月額元利返済は700万円(!)。

ワタシは、とっさに「久しぶりの”①”のお客さんになるかも。」と思いました。商人ですからビジネスとして考えるのはむしろ本能。下衆な考えですけど、ビジネスですから仕方ありません^^;。





Rさんから頂いた、会社の業況を踏まえ、我々が出来る資金繰り改善のコンサルテーション手法。それによってRさんやRさんの会社が受けられる経済効果。それによって我々がご請求する費用。なぜ、我々の仕事がマイノリティとされるのか?法律家が話さない、法律の社会背景などなどを、ご説明申し上げました。

深くうなづき、時折見せる僅かに驚く表情が印象的でした。

「なるほどぉ・・・・おたくら、かんがえているねぇ・・・・」とは、後半のRさんから出た感想。




でも、Rさんはさすが老獪な大会社の創業者。

ワタシの話しに、おいそれと「そんじゃヨロシク」などとは乗りません。

「やはり、上京してたちばなさんのセミナーを聴かせて頂きたい。月に一度は上京しているので、その時に聴講させて頂きたい。」とのお言葉を残し、お別れしました。今月の都内のセミナーを聴講される予定です。



Rさんとお別れした後、一度自宅に帰り、「case189」で書いた、横浜の飲食店のTさんの事を思い出していました。

ワタシが本当にやりたい仕事である「①」の仕事が、Tさんの案件以来であり、置かれた状況がTさんの状況とRさんの状況が似ており、Tさんの会社は現在我々のコンサルテーションで毎月、国産車の新車一台分程度の収支改善を果たしています。まだ始まったばかりですけどね。

Tさんは、お電話でも元気な声を聞かせてくださいます。自分の存在価値が認められてうれしく思える瞬間です。

という事は、似た借入状況であるRさんの会社も・・・・・かなり大きな経済効果を果たすことが出来るのは、「自明の理」である、と言えます。



「②」の仕事だって、勿論やります。勿論やるんですが、②の状態に至るには①の道程を経るのですから、①の段階で仕事をさせて頂いた方が、良いに決まっています。

そういう意味で、ワタシは「①の仕事がしたい!」と申し上げているのです。





Rさんは、大会社の創業社長に似合わず、朗らかで、気さくな方でした。「人格者なんだろうなぁ・・・」と思える方。でも、「リスケって・・・・なんだ?」っておっしゃていた事を踏まえると、資金繰り含めた財務関連の知識は疎い、と考えるのが普通でしょう。

でもそれ以上に、今の社会状況下で、「リスケ」と言う言葉を知らずに企業経営を出来てきたRさんは、大変な努力を重ねてこられた実力ある経営者、と言う事です。



以前にも申し上げましたが、我々の知識を知らずに、経営者であり事業主であり続ける事は・・・・

「損ではなく、罪」です。もし今後、Rさんの会社に我々のノウハウが入ったら・・・・・目覚ましくV字回復出来ます!


Rさんの案件が、もしセミナー聴講後に進展するようであれば、またブログで書きたいと思います。

尤も、現時点でRさんがその意向をお持ちなのかどうなのかすら・・・・私にはわかりませんが^^;。











2013年もあと一か月を切りました。

「師走」と言う名にふさわしく、今月は・・・・都内で3本。横浜で2本。名古屋で1本のセミナー依頼を頂いています。


今後も、「経験者が語る・・・・・元・多重債務者が語る、借入金の本当の事。」だけを話し続けて参ります。





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