こんにちは。たちばなです。

神奈川県の超大手会計事務所の重役を勤める方、Yさんからお電話頂きました。「お久しぶりです。」と。


ワタシは昨年、プロモーターさんのお取り計らいで、その会計事務所様で、2月に従業員様向けに。

6月に顧問先企業様向けに。それぞれセミナーで講師を務めさせて頂いた経緯があり、それを踏まえYさんからお電話頂いたんです。

Yさんが手がける別事業の事業所が新横浜駅の近くにあり、「見物がてら、遊びに来ませんか?」との事でした。


これまでのブログで何度か書いた、「姫路出張」の帰路で、東京駅で降りる予定を新横浜駅に変更し下車。

歩いて数分のところに、Yさんの新規事業の事業所はありました。


「やぁ!いらっしゃい!手狭ですけどどうぞ!」と。

近々に新規出店の予定があるそうで、数人のスタッフと慌ただしくその準備している様子がそこここに感じられました。





そこに、30代後半の男性と、その母親とおぼしき方がお二人。Yさんからご紹介を受けました。Sさん親子です。

千葉県からワタシに会いに新横浜までおいでになったそうで・・・・。「ご足労おかけしました。」とご挨拶。

その事業所の隣にある喫茶店に移動し、面談しました。




Sさん親子は、不動産賃貸経営をされています。変額保険で負った負債や、銀行からの不誠実な融資。不動産賃貸家賃の下落など・・・・・ここ数年間で急速に経営が悪化。

元々、顧問を務めていた千葉県内の税理士に不満を憶え、神奈川県のYさんのところに。なんとか数年「しのいできた」らしいですが、ここへ来て、YさんがSさん親子に・・・・・


「現時点で、我々によって経営状況を回復する事は難しいです。実は・・・”たちばなはじめ”っていう男がいるんですが・・・・会って相談してみませんか?」



こんな経緯をたどって、ワタシへお声かけ下さったんだとか。

負債総額が約3,6億円。一部を除き、大半が担保に設定されています。

3,6億円の中の一部の負債が、返済不能になっており、債権回収会社(サービサー)に廻っています。

この段階で家賃料収入は差し押さえになっていませんでした。


現時点で、Sさん親子が毎月銀行に返済・支払している金額は70万円。

これがネックになり、不動産経営が苦しい、との事。


「銀行よりも、ご家族を優先に考える経営を実践する、という事で良いのですね?」と確認を取り、基本的な救済案を提示。

まともに借入金返済をストップしたのでは、家賃収入が差し押さえになってしまいますので、ここら辺の対策の概略を少々ご説明いたしました。

貴重な家賃収入をみすみす、取られてしまってはコンサルテーションの意味がありませんからね・・・^^;。


ブログでは多くは語れませんが、「第二会社方式」を採用するのが良いと思いました。





約100分ほど面談したでしょうか。勿論傍らには紹介者のYさんも。

「今日のところは、我々の概略をご理解頂き、喜んで頂いた上で、晴れ晴れとした気分でお帰り頂けると思います。次の段階の取り計らいをしますので、また来週お電話差し上げますのでしばらくお待ちください。」

と、Sさん親子とお別れしました。






面談終了後、Yさんと少し雑談。

「いやぁ、たちばなさん。安心しました。実はここ一年ほど、Sさん親子の救済に関して”手詰まり状態”だったんです。ずっと懸案事項として頭の中にあったんですが。とりあえず喜んで帰って下さったので、良かったです。」と、お喜びの声を頂きました。


その上で、Yさんは再び表情を曇らせました。

「昨年、Sさんの負債の一部がサービサーに廻るまで、毎月150万円ほどのお支払をしていたんですが、昨年のセミナーの時にすぐに、たちばなさんと引き合わせていれば、その時の経済効果は月額150万円だったんですね。たちばなさんのお話しを聴きながら、そんなことを思い、後悔していました。」と。



そうです。昨年の150万円の元利返済の段階で、我々がコンサルテーションを実践していれば、Sさん親子にもたらす事が出来た経済効果は、最大で150万円。

今の時点で、Sさん親子が実行している月額元利返済は70万円。我々のコンサルテーションでもたらす経済効果は最大で70万円。


一年ほどの決断の遅れが、毎月80万円ほどの損失を失っている、という事になります。



尤も、不動産経営の財務を担当するSさんのお母様は、

「70万円の負担が減らす事が出来るのなら、資金繰りはかなり楽になります。」とお喜びの声を発しながら、お帰りになったので、ご自身が「損をしている」という感覚はお持ちでないようですが・・・・・。









ワタシは、かつて小売業経営者であった、と言う話はこれまでのして参りましたが、その小売業の業態の一つに「レンタルビデオ店」がありました。国内最大手のレンタルビデオ会社のFC店舗で。


そのお店を開業するに当たり、当時25歳だったワタシは、「店長研修」というのを都内で三週間ほどの合宿研修を受けさせられたんです。


その時に「Chance Lossをなくせ!」と言うのを徹底的に仕込まれました。訳すと機会損失。

教えはこういうものでした。



【一週間レンタルの、ある映画のビデオ(当時はVHS)を20本仕入れる。レンタル料は400円。

それが全てレンタル状態になっていると、売上は8000円。フルにレンタル状態になっているのだから、店舗経営者としては満足・・・・・・と思いがちだが、そう思っていてはいけない!

20本のビデオがフルに廻っているという事は、そのお店のマーケットのニーズを満たしていないという事だから、25ないし30本を仕入れていれば、売り上げが10000円以上になっていたはず。ここに”Chence Loss”があるから、ビデオは常に数本レンタルされないものがある状態を”キープ”するのがセオリー。ここでのお店のChance Loss"は、2000円以上。】



という教え。当時のワタシ・・・・・「なるほどねぇ・・・・」なんて思ったものです。








Sさん親子は気づきませんでした。でもYさんは気づいていました。

Sさん親子が今後、毎月80万円の”Chance Loss”を起こす事を・・・・・。

この80万円の”損失”は帳面のどこにも出て来ません。


この度の面談は、当事者が喜び、紹介者が後悔している、という珍しい案件でした。


ワタシから、Yさんにお話ししました。

「結果的にSさん親子が喜んでお帰りになったから、今日のところは”よし”と致しましょう。遅れた時間は取り戻せませんしね。」

Yさんの表情が明るくなりました。







より多く得られたはずのメリットが・・・・・決断や決済が遅れた事によって、スポイルされてしまう。

まさに、”Chance Loss”であったという事。


いつもブログに書く、「早期発見早期治療がキモ!」というお話しでした。




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