こんにちは。たちばなです。

本日は金曜日。東京神田小川町の弊社事務所からのブログ発信です。


7月末までの国内各地でのセミナースケジュールがほぼ固まりました。

今月来月も、いろいろなところにお出かけさせていただける運びとなりました。


静岡藤枝・神戸・岡山・大阪・長崎・福岡・・・・あと、東京で月に二回開催している定例セミナーですが、おかげさまで6月中の定員は満了いたしました。7月は実験的に3回開催してみようと思います。

よろしかったらお出かけください。

尚、各地のセミナー会場ごとに、主催者が違いますので、お申込み方法が違います。

ご不明な点がございましたら、当方へ何なりとお問い合わせください。


日程はコチラ ⇒ http://stop-jikohasan.com/seminar/index.html







さて、先々週の話ですが、仙台でセミナーを開催させて頂いたんです。

その中の聴講者の中から翌日の個別相談会に5名のご相談を頂いたんです。

その中のお一人の方のお話。40代女性のS子さんです。


S子さんは美容系の事業を営む個人事業主。厳しい状況ながらもどうにか収入を確保し、事業を継続しておられます。

個人の借入は、約900万円。信用金庫と政府系金融機関からの融資。いずれもすでにリスケを実行しており、毎月の利息支払いは約4万円。リスケを実行してからすでに4年目に突入していました。



ここで少し注釈。

東日本大震災以降、東北地方における企業のリスケは激増しました。まぁ措置といえば措置ですけどね。

でも、ワタシは日頃セミナーに於いて、「リスケをしてはいけない!出口戦略ではないから!」と唱え続けています。

国内での銀行出身のコンサルタントの大半が、企業の防衛策として、顧問先企業にリスケを薦め続けている実態がありますが、当ブログでのバックナンバーでもワタシは何度も何度もリスケの意味の無さは提唱し続けています。

これについては本日は書きません。

以上、注釈終わり。



S子さんは、70代後半の父親と共有名義で自宅を保有しています。これも震災で被害に遭い、新設された震災の特別融資制度を利用して建てた家でした。こちらの住宅ローンが毎月13万円。

70代後半の父親と母親、そして息子さんとS子さんの4人で住んでおられました。

住宅の維持と今後の事業についての収入と支出のバランスについての懸念をお持ちでした。



自宅のローン残債はまだ30年以上残っている状態の中で、個人事業の収入ベースではリスケをしており事業資金の返済については出口が見えぬ段階。現在は両親の年金収入があるのでどうにか自宅が維持できているが、両親ともに80近く。今後の身の振り方についてのご相談でした。面談料として2000円を頂戴しました。



「失礼ながら、”人生80年”という定義で考えますと、ご両親の存命期間はあと数年。この数年間についてのみ、事業資金の返済はリスケを継続されてはいかがですか?

そして、家の名義人であるお父様が亡くなられ、いずれはお母様が亡くなった後に、家の維持が出来にくくなるわけですから、家の維持を考えなければその心配は払しょくされるのでは?

ご両親が亡くなった後、残されるのはS子さんと息子さん。二人で住むには大きすぎるでしょう?

ましてや息子さんが後に成人され、仙台を離れるとか、結婚して移り住む事だって想定すれば、この家にはS子さんが一人だけになる。

S子さんだって、再婚する機会が出来れば、ますますこの家はいらなくなる可能性があるのではないですか?

ですから、まずはご両親が健在の間はこのまんま。ご両親が亡くなった後は、住宅ローンの返済を止めてください。これでまずは少なくとも13万円は浮きます。その13万円の一部を使って、借家に移られてはいかがでしょう?その時に想定される同居人数に合わせて住む家のスペースを変えれば、少なくとも13万円にはならないでしょう?家計のコストがそもそも浮きます。

13万円を支払わなければ、債権者が住宅を差し押さえます。差し押さえられてもすぐには出て行かなくていいわけですから、売れるまで住んでいていい。売れなきゃずっと住んでいていい。ローンを払わずに。

売れたら、まずは買った先に交渉。”この家、賃借するから貸してよ”って。

失礼ながら震災の影響があるこの土地ですから、その賃借料は少なくとも13万円にはならない。

しかも、債権者は一度差し押さえて競売に出しているから、S子さんは立派に”代物弁済”を実行しているから”踏み倒し行為”ではない。S子さんは法的に立派に弁済されている、という事です。

更に、それ以降は、S子さんに保有している資産が無くなりますから、その時に事業資金の利息支払いがキツければ、そちらの返済も停止すればよいでしょう?これでさらに4万円浮くことになります。あなたは取られるものが無くなるのですから、ご自身のペースで、第三者に振り回されることなく、返済原資があれば返済する。無ければ返済を停止する。5年以上停止すれば時効。

債権者に訴えられて負けても10年以上にはならない。これは立派な出口戦略です。

結論から申し上げますと・・・・・ご両親存命中は動かない。ご両親が亡くなった後に改めて相談に来てください、という事です。」


5名の面談時間はお一人60分で設定していましたが、S子さんのご相談は15分で終了しました。

だって、現時点でやることが無いんだもん!(笑)

言い方は悪いですが、ワタシはご両親が天寿を全うされるのを待つ事にします(*_*;











次に、千葉県内で飲食店を営む50代の夫婦からご相談依頼を受けました。Yご夫妻です。

東京神田小川町の弊社会議室で面談しました。こちらも面談料2000円を頂戴しました。


こちらはなかなかの重症でした。

1500万円ほどの借入残は2年以上返済を停止している状況。債権は銀行から債権回収会社(サービサー)に廻ってしまっており、たびたび送付されて来る「催告書」におびえながら仕事をしている方でした。

旦那さん曰く、「毎回毎回、矢のような催促」との事。矢のような催促って、どんなんだろう?って思ったんです。

Yさんには保有資産はありません。自宅はすでに差し押さえられて退去済み。生命保険はすでに差し押さえられていました。しかもその後保険料が払えず失効。この方もすでに取られるものが無い状況でした。


Yさんが受けているサービサーからの催告書や、請求書には、このように書いてありました。

「あなたのご相談をお受けします。」と。

これの対応について、ワタシのアドバイスを受けたい、という依頼だったんです。



「Yさん、”矢のような催促”っておっしゃいましたが、ただ毎月この紙が送付されてくるだけの話じゃないですか?これ、ただの紙きれですよ。一定期間債権が滞ると債権者の会社のシステムが作動して自動的に請求書が送付されて来るだけです。

もう2年ほど返済停止されているそうですが、あと3年頑張って下さい。頑張るなんて言ったって、なんにもやることはない。紙切れが送られてきたら、箱にでもしまっておいてください。毎月来るってわかっているんだったら、60枚溜まるのを待てばいい。5年で時効。

Yさん、今まで紙切れが来る意外に債権者はなにかやってきましたか?なんにもやって来ないでしょう?

Yさんが勝手に取り越し苦労されているだけです。2年間なんにもやって来ないんだから今後もなんにもやって来ない。

やって来たって、債権者の回収行為は法律で規制が強いですから、Yさんが”お金ないから帰ってくれ”って言って、債権者が帰らなかったら不法占拠。胸倉つかまれたら傷害。おまわりさんを呼んでください(笑)。

債権者だって忙しいんだから、Yさんのところだけに集中している時間なんかありません。

”動かない”って言う事って、立派な出口戦略なんですよ。動かない事こそが借金の解決方法なんです。


まぁもっとも、ワタシだったらこんな面白い催告書が来たら電話しちゃいます(笑)

”あなたのご相談をお受けします”って書いてあるんでしょう?ワタシなら電話します。


”ワタシに相談は無いですよ。ワタシは借金問題で悩んでいませんから。悩んでいるのは債権者であるあなた方でしょう??だったらワタシが相談に乗りますよ!ワタシには出口戦略があります。あなた方には出口戦略が無い。だから悩みがあるのはあなた方。ワタシがあなたの相談に乗るって言っているんです”ってね(笑)。


Yさんには、戦略が2つもあります。

動かず放置する、という戦略と、

ワタシみたいに動いて”こいつから回収なんか出来ねーや!”って思わせる戦略。


どっちを選択するかはYさんの自由。すべてはあなた方ご夫婦の気持ちの問題なんです。あなた方は保有していた財産を全て差し押さえられたんですから、立派に法的代物弁済をしているんです。全然踏み倒しなんかじゃないんですよ!」



「なるほど~!」って言ってYさんご夫婦は意気揚々とお帰りになりました。





仙台のS子さんも千葉のY夫婦も契約の必要はありませんでした。

やり方を教えて、

「ご自分でやってみてください。どうしても自分で出来なかったら連絡ください。その時は契約になりますからお金は貰いますけど。」

って言いました。





借金対策には、動くべき方策と動かざるべき方策があり、それぞれの借金の形態、保有資産、保証人の設定などなど、その都度対応策が変わります。


「策士、策に溺れる」


などという事にならないように、借金に関する知識を頭に入れておくことは、企業や事業の防衛策としては極めて重要です。

”知識を得るための努力”を惜しまないで下さい。







本日は、これから名古屋に向かいます。今日中に戻って、明日は岩手花巻と栃木小山を廻ります。

困っている人がいっぱいいます。全員助けられるように最善を尽くします。




自己破産しちゃいけない! 自殺はもっとしちゃいけない!!


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